インテリア
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デザイナー 一人ひとりがデザイナー。 インテリアの計画は、住む人の個性が十分発揮できるのでとても楽しいものです。 打合せをしていても、建築屋のプロが考えるよりも個性のある面白いアイデアが出てくるのもインテリアの打合せの時です。 床・壁・天井・照明・窓・カーテン・家具、それぞれの色・デザイン・質感・配置だけでなく、これら全体をコーディネイトする楽しさ。 時間が過ぎるのを忘れてしまいます。 インテリアと外見・外装とは表裏一体のものです。 窓の高さ・位置・デザイン、そして窓から見えるカーテン、零れる灯かりの色、そして何より外と中のイメージがあまりにもかけ離れることは訪れる人、住む人に落着きを感じさせません。 流行ではなく自分自身の好みにあったゆったりとした空間を演出できるそんな色・素材・デザインを選びたいものです。

照明 照明計画は器具選びだけで完了なんてことがけっこう多いのですが、もう少し考えてください。 照明選びはなかなか楽しいものです。器具のデザインもさることながら、照明器具の明かりの種類(蛍光燈・電球そして取付けタイプ)によって部屋の色と影が演出できます。 機能重視の部屋、ムード重視の部屋と部屋の目的に合わせてプランして下さい。 映画にでてくるような部屋なら電球中心にそしてフロアスタンドも…。 テレビを見るなら明るめの蛍光灯を中心に…。 音楽やお酒の好きな方には調光式もいいですね。 電球中心のプランだと壁紙もオレンジっぽく見えてきます。 蛍光燈・電球もたくさんの種類が各メーカーから提供されてています。よくよくご検討を…。但し、あまり特殊なものは避けた方がよいでしょう。メンテナンス(取り替えなど)でコストがかかります。

高齢者に
やさしい
照明計画
高齢者の方は視力も減退していることが多いので、雰囲気も大切ですが少し明るめの照明をお勧めします。新聞や雑誌が楽に読める程度の明るさが高齢者にとって目の負担を和らげます。 また、夜間のトイレの際は足元にも気配りしたいですね。小さな足元のフットライトは高齢者だけでなく小さなお子様にも不安なく安全にトイレへナビゲートしてくれます。

スイッチ スイッチの取付け位置や連動はとても便利なものです。 よく使われているのは、階段のスイッチです。階段スイッチとか三路スイッチと言いますが、1階からでも2階からでも照明ON・OFFが出来るやつです。また、トイレなど消し忘れの多い場所ではセンサー付き自動スイッチ。玄関灯のように省エネ対策の必要なところでも、センサースイッチは有効です。

外部照明 戸建住宅の場合はもう一つ忘れてならない照明があります。インテリアではありませんが忘れないようにしたい外部照明です。 玄関・庭先・アプローチ・ガレージ・ベランダ等です。これらの照明は外から見たイメージだけではなく夜間窓の外を見た時の照明効果は抜群です。雨や雪が降る夜、カーテンを開けて窓の外に目を向けて見てください。そこには忘れかけてた世界が広がりますよ。 これらの照明は夜間の建物のライトアップ効果だけでなく防犯や安全にとその効果は大きいものです。

クロス 壁・天井の仕上げにクロスを使うことが多くなってきました。 最近ではホルムアルデヒドに対する考慮もされ、抗菌・防カビ処理までされているものと多種多様なクロスが用意されています。 壁クロスについては、部屋のイメージを決定した上で選ばれることをお勧めします。色調・質感など様々なものがあり、見本帳を見ながら決定していくと部屋全体のイメージがまとまり難く迷ってしまいます。また、柄物を選ばれる場合はプロの意見を十分にご参考ください。部屋の壁面積によっては柄のリピート幅に合わせると無駄が多くなることもあります。 天井クロスについては、照明の光の色調を大きく左右するものです。明るさの必要な部屋ではホワイト系を基調にしたものを、ムードを優先させたい部屋では色柄ものを選ばれるのも個性の演出が楽しめます。

床はフローリング、タイルカーペット、カーペット、畳と素材がたくさんあります。 洋室・和室にこだわらず個性ある選択も楽しめるところです。しかし、あまり奇抜な組合せや部屋の機能を無視した素材の選択をしてしまうと大変です。その部屋にはどんな家具が置かれるのか?、キズや食べこぼしの問題は?、音や振動のするものを設置するのか?、断熱効果は?、床暖房は?等、生活全体をイメージしてください。すると必然的に素材は決まってきます。

アルミサッシュ、木製サッシュ、木製建具の様な素材の種類。シングルガラス、ペアガラス。 デザインも今では組合せやオーダーによってほぼ無限に広がります。 窓は部屋にとって大きなアクセントであり、日の差し込み口、風の散歩道の出入り口、を決めることにもなり、冷暖房の効果そして結露にまで影響を及ぼす大事なパーツです。 デザイン・機能も十分確かめて決定してください。

カーテン カーテンと一口に言っても、生地選びだけでなく、カーテンレールや小物までたくさんのものがカーテンを構成しています。レール・フック・トリム・タッセルとカーテンアクセサリーも合わせてコーディネイトすれば映画のワンシーンにあるような窓辺の演出ができますよ。 また、機能性を重視した部屋ではロールスクリーンやバーチカルブラインドなども有効です。

障子 忘れてならない障子。洋室のカーテンと同じ役割を果たしてくれます。視界を遮断し、光を和らげ、和らげた光を部屋全体に拡散してくれます。障子は建具ですが、部屋の調光計画やインテリアとしての要素も十分ありますから、たかが障子ではなくデザインや紙まで選んでおきたいですね。