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国立公園瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ島、北木島。
なにしろ島の周辺を見渡すと奇岩が所々にみることができて、
いかにも「石の島」と呼ばれる北木島らしい風情だ。
かつて島の資源を生かし、温かで穏やかな気候に恵まれながらも、
荒々しい石材採掘を基幹産業とした長い歴史と文化・風土を持つ。
それは、いまなお残る歴史的建築群の数々に見ることができ、
その力強さに圧倒されるばかりなのである。
そこで、北木という島の過去と未来の在り方を、
改めてめぐってみようと思う。
果たして人びとはいままでどのように石とつきあってきたのか、
そしてこれからどのようにつきあっていくのか、ということを。
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